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『ということは?』が言える子が賢くなる。思考力を鍛える算数の考え方

furuyaman

算数オリンピック解説 2025 キッズBEE ファイナル大問2

「ということは?」と言える子は、考える力を持った子。
算数の条件整理問題を通して、子どもの思考力を育てる授業のコツや、“全部教えない”指導法の大切さを紹介します。


はじめに

算数の文章題を前にして「わからない」と言ってしまう子は多いもの。
でも実は、それが“考えるスタートライン”です。

今回は、条件整理の問題を題材に、子どもが自分で「ということは?」と考えられるようになるまでのプロセスを紹介します。


「意味がわからない」は、考えるチャンス

難しい問題を前にしたとき、「先生、意味がわかりません」と言う子がいます。
でも、それは悪いことではありません。それは「考えようとしている」サイン。

まずはカードを並べて、実際に試してみましょう。
たとえば今日の問題

このように、表と裏がでてきても、実際にカードを裏返しできないですよね。

でも、裏返しを○で表すなど、見える化するだけでぐっと理解が深まります。


「ということは?」の一言が思考を深める

授業中、僕がよく使う言葉があります。
それが――「ということは?」です。

この一言で、子どもの思考は一段深くなります。
頭の中でつながっていなかった点と点が、線でつながり始めるんです。

そして大事なのは、「間」をとること。
すぐに答えを言わず、子どもが自分で考える時間をあげる。
それが思考力を伸ばす最大のコツです。


「全部教えない勇気」も先生の力

「全部教えてあげることが親切」と思われがちですが、本当に大切なのは“余白を残すこと”。

子どもが自分で考える時間を持てるように、あえてスピードを変えることもあります。
理解の速い子には“速さで魅せる”ことで刺激を、じっくり考える子には“間を与える”ことで成長を促す。

同じペースで教えることが優しさではないんです。


「つまり」「結局」と言える子が伸びる理由

算数のセンスがある子は、「つまりこういうことだよね」「結局、こうすればいい」と自分の言葉でまとめるのがうまい。
これは単なる知識ではなく、“考えた結果を言語化する力”です。

マスラボでは、問題をただ解くのではなく、「ということは?」を口ぐせにしながら考えを整理する習慣を育てています。

先ほどの問題の解説です。


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おわりに:「考える習慣」は一日にしてならず

子どもが「ということは?」と言えるようになるには、日々の授業や対話の中で“考える間”を意識的につくることが大切です。

教えるよりも、考えさせる。
それが、マスラボが目指す「自学自習ができる子ども」を育てる教育です。


📚マスラボでは日々、「考える力」を育てる授業をしています。
授業の様子や勉強法はホームページ・インスタでも発信中です。
👉 http://mathlab.jp

#マスラボ #算数 #思考力 #教育 #自学自習 #ふるやまん

ABOUT ME
ふるやまん
ふるやまん
マスラボ代表
マスラボ代表。大阪府生まれ。九州大学大学院卒業(芸術工学)。数学検定1級(数理技能検定)、ビジネス数学検定1級取得。英語検定準1級。公益財団法人日本数学検定協会認定のプロA級ライセンスの数学コーチャー。算数・数学を通じて人々を幸せにすることを使命とし、高槻に塾を開く。また、ビジネス数学講師として企業向け講演やコラム寄稿などを行っている。
長女:国公立医大生 次女:大学受験生
個人インスタは犬と猫と食べ物多め
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