算数オリンピック2010 大問1 正答率59.7%
furuyaman
マスラボ
1から9までの数字が1つずつ書かれたカードが1枚ずつあります。
今、先生がA, B, C, Dの4人に2枚ずつ渡し、先生の手には1枚残りました。
4人がそれぞれ自分のもらった2枚のカードの数字について下のように話しています。
A「たすと9です」
B「ちがいは6です」
C「かけると12です」
D「大きい数字を小さい数でわると3です」
先生の手に残ったカードの数字はいくつですか。
A「たすと9です」
B「ちがいは6です」
C「かけると12です」
D「大きい数字を小さい数でわると3です」
このセリフからそれぞれどのパターンがあるか考えてみましょう。
A (1,8)(2,7)(3,6)(4,5)
B(1,7)(2,8)(3,9)
C(2,6)(3,4)
D(1,3)(2,6)(3,9)
あとは被らないように2枚ずつとっていくだけです。
A(4,5)B(1,7)C(2,6)D(3,9)となるので残ったのは「8」ですね。
正答率はすごく高いですが、ほとんどの生徒が手を動かして適当にはめていって答える生徒が多かったと思います。場合の数が少ないのでそれでも十分なんですね。むしろその方がうまくいったりします。大学受験のように、どうしてその答えになるのか。その答えしかないのかという論証はしなくてよいので、答えが出れば正解になります。まずは手を動かして考えることが何より大切です。
わからない!といって何もしないよりは、ん?どういうことや?と思ってとりあえず2枚ずつとってみてうまく行くかどうか調べても意外と答えが出るものです。ぜひご家庭でも、わからないと言われても「我慢」して考えることを促してあげてくださいね。